EPOCH TIMES JAPAN NEWS (非常に重要なので全文を掲載します)によると、
『中国唯一の核兵器研究・生産機関である中国工程物理研究院(CAEP)は日本の複数の大学や研究機関と共同研究を行なっていたことが大紀元の調べで分かりました。広島大学、熊本大学、原子力開発機構などが参加しました。中国共産党政権が軍民融合政策を推進しており、日本の大学や研究所の技術はこのような共同研究を通じて中国で軍事転用される恐れがあります。1958年に設立されたCAEPは中国の核兵器開発の中核機関で1969年に北京から四川省綿陽の山間部などに移転しました。傘下に12の研究所と15の国家重点実験室をもっており8000人以上の研究者が核開発に従事しています。1983年9月各地にあった研究所を綿陽の広さ5平方キロメートルの研究地区「839地区」に集約して現在に至ります。「中国のロスアラモス」という異名を持っています。綿陽市には軍民融合の実証拠点である「四川綿陽ハイテクシテイ」があります。2016年四川省軍管区司令官の姜永申氏は中国の科学技術発展における綿陽の役割と軍民融合実証基地の重要性を強調しました。CAEPの主な任務は核兵器の開発、核融合の点火や指向性エネルギー兵器のためのマイクロ波やレーザーの研究、通常兵器に関する技術の研究、軍事・民間融合の深化の4つです。物理・数学、機械・工学、材料・化学、電子・情報、光学・電気工学の幅広い分野を中心に260の専門分野をカバーしています。CAEPはその業務の機密性にもかかわらず、近年各国の学術界と連携を強化しています。CAEPはこれまで数百人の科学者を海外に派遣し客員研究員として研究や仕事をさせているということです。CAEPは2015年までにハイレベル人材招致プログラム「千人計画」を通して海外から57人の学者を採用したと公式ウエブサイトで発表しています。米政府は1997年にCAEPを制裁対象に指定しました。2019年CAEPの子会社である北京高圧・科学研究センターを輸出管理規則に基づくエンテイテイー・リストに追加しました。CAEPの子会社10社は昨年6月に同リストに追加されました。
科学技術系データベースJーGLOBALで複数の大学や国立研究機関の科学者とCAEPの研究者が共同執筆した論文30本を確認しました。論文は2003年〜19年まで発表されたものです。広島大学、東北大学、熊本大学、大阪大学、東京大学、長岡技術科学大学など国立7大学、国立研究開発法人物質・材料研究機構、国立極地研究所、原子力研究開発機構関西光科学研究所、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構など4つの国立研究機関および一般財団法人電力中央研究所の研究者が共著者として名を連ねました。広島大学と共同執筆した研究発表は7本と最多です』。