【オランダ「ウイグル大虐殺」決議】産経新聞令和3年2月27日(土)夕刊
オランダからの報道によると、同国下院は25日夜、中国新疆ウイグル自治区で「少数民族ウイグル族に対するジェノサイド(民族大虐殺)が起きている」と非難する決議を賛成多数で採択した。同種の決議採択は欧州で初めてとみられる。拘束力はない。
米政府は1月、ウイグル族弾圧をジェノサイドと認定。カナダ下院も今月22日に非難決議を採択した。
在オランダ中国大使館は26日、ジェノサイドは「全くの嘘」であり、決議は「中国への意図的な中傷」と批判した。ルッテ首相が党首を務める自由民主党は反対票を投じた。ブロック外相は記者団に対し、政府はジェノサイドという言葉を使わないとする一方、現地での「大規模な人権侵害」に重大な懸念を抱いていると述べた」(ブリュッセル共同)。