9月26日(土)の産経新聞、『産経抄』より、
「ジャーナリストの櫻井よしこさんも7日付の小紙コラム『美しき勁き国へ』で『記者たちの非礼ぶりは言語道断』と指摘していたが、礼儀作法やルールを軽んじる記者の姿勢が、この30年来ずっと気になっている。自己反省も込めて言えば、あまりにも社会通念、常識を踏み外してはいないかと。・・・記者は羽織ゴロ、つまり羽織をまとうゴロツキ扱いされた時代もある。その名残からか無頼を気取りたがる者もいるが、今の時代には受け入れられない。ましてや思い上がって国民の代表を僭称(せんしょう)したり、権力の監視を口実に記者会見場で自己宣伝に励んだりするのは論外である。日本新聞協会の新聞倫理綱領は、『品格を重んじなければならない』と謳っている。同僚からは『お前が言うな』と叱られそうだが、存外大切なことだと痛感する」と、ありました。
言論人の中からこのような声が出てきたことは歓迎したいと思います。“よくぞ言ってくれた”と思っている人は多いと思います。新聞倫理綱領に『品格を重んじなければならない』とあることは分かりましたが、「品格」「社会通念」「常識を踏み外さない」という自己反省は新聞記者だけでなく、すべての社会人に求められていることであります。