日韓問題について考える(31)。「慰安婦問題」の真実。韓国の識者はどのように考えているのだろうか。『ソウルの中心で真実を叫ぶ』李・ウヨン氏

「慰安婦像撤去と水曜集会中断を求める声明」(2019.12.4) 李・ウヨン氏

 李・ウヨン著『ソウルの中心で真実を叫ぶ』(扶桑社)より 、 紹介します。

慰安婦像は歴史を歪曲して韓日関係を悪化させます。慰安婦像は「強制的に連れて行かれた少女」という歪曲されたイメージを作って国民にこれを注入・伝播しています。

しかし、実際の慰安婦は10代初めの少女ではなく、平均的に20代半ばの成人でした。そしてほとんどが就業詐欺や人身売買を通じて慰安婦になりました。彼女らを慰安婦にした主役は日本官憲でなく親戚と、近しい朝鮮人知人たちでした。

水曜集会に参加した幼い小学生の少女がマイクをとって「私のような年齢の少女が日本によって連れていかれた」と話すのは慰安婦像がどれくらい我が国民、特に精神的、身体的、情操的に未成熟な幼い生徒たちにまで深刻に歪曲されたイメージを植え付けるのかを見せつける証拠です。

慰安婦像は絵画や映画などの二次創作物と結合し、歪曲された情緒歴史認識を爆発的に伝染させています。慰安婦が日本官憲によって強制的に戦場に連れていかれた存在というイメージを形成して、特定の政治集団の不純な政治メッセージを宣伝することに悪用されています。

慰安婦像は韓国人が崇拝する偶像になってしまいました。数多くの公共の場所に展示され、無差別な大衆に無理に情緒的共感を強要します。冬ならマフラーと手袋をさせ厚いショールをかけるのも、このような情緒的強要の一環です。さらに慰安婦像をバスに乗せて市内を運行しました。

知的に情操的に成熟した大人たちが、自分の両親にもしない丁寧なお辞儀を慰安婦像に捧げます。大韓民国は朝鮮時代よりさらに後退した、偶像崇拝の神政国家へと後退しています。慰安婦像はそのような後退の最もせ鮮明な象徴です。

旧日本大使館の前に建てられている慰安婦像は不法造形物です。2011年設置当時に挺対協は管轄区庁の許可を得ないで自分勝手に像を設置しました。政府は反日種族主義に便乗したり、それを助長したりする大衆追従的で人気迎合的な態度でこの像の設置を追認しています。

市民団体らと大学生が2016年に釜山の日本総領事館の前に奇襲的に設置した慰安婦像も同じことです。これらの像は「外交関係に関するウイーン条約」22条に規定された「公館の安寧の妨害または、公館の威厳の侵害」に該当する設置物です。

1992年から30年近く開かれている水曜集会も、歴史を歪曲して韓日関係を悪化させます。この集会は像を崇拝する霊媒師の厄払いであり、歴史を歪曲する政治集会です。全教祖所属などの一部教師達は「現場学習」という美名の下、父兄の無関心を利用して純真な生徒たちを歪曲された政治・歴史意識を注入する集会に導いています。中高生だけでなく低学年の小学生の子供さえ動員対象です。

水曜集会は事実上、不法集会です。「外交関係に関するウイーン条約」により外交公館から 100メートルの地域のデモは禁止されます。しかし水曜集会は記者会見の形式で毎週開催されています。あらゆる口実を動員して韓日関係を悪化させ大韓民国の安保と国際的地位を堕落・傷つけるのがその本当の意図ではないのかと疑うほかありません。

慰安婦像は撤去されなければならず、水曜集会は中断されるべきです。私たちは私たちの正当な要求が実現されるその日まで退かないで戦います。

2019年12月4日

慰安婦と労務動員労働者像設置に反対する会

反日民族主義に反対する会

韓国近現代史研究会

国史教科書研究所