NEWSWEEK2020.2.11【新型肺炎で露呈した中国の病い】より引用。
【令和元年12月1日】「医学雑誌ランセットの論文によると1番目の感染者が出たのは昨年12月1日」
【令和元年12月31日】「59人の感染者確認という情報がネットに流出」したが、
【令和2年1月1日】「元旦には『武漢ウイルス性肺炎を捏造』という罪で医者を含む8人が警察に検挙された」
【1月3日】武漢市衛生健康委員会は公式サイトで感染者44人、重症11人と発表。5日に感染者59人、重症7人と再び発表したが、地元メディアは全く報道しなかった」
【1月10日】「10日になってやっと『原因不明の肺炎は新型冠状(コロナ)ウイルス』という記事が一本だけ出た」
【1月11日】「新華社は『1月3日以降、新たな症例は見つかっておらず、ヒトからヒトへの感染も確認されていない』という記事を配信した。このため、何も知らない武漢市民は安心して春節の準備を進めていた」
【1月18日】「18日、毎年の恒例行事として、約4万人が料理を持ち寄って春節を祝う『万家宴』が市内で開かれた。
【1月20日】「検閲の一方で感染者数はどんどん増える。これ以上隠せないと判断したのか、20日になって中国の各メディアは一斉に大きく報道し始めた」
【1月23日】「そして23日午前2時過ぎ、いきなり『午前10時から武漢全域を閉鎖』という緊急命令が出た。市内の病院は超満員で、医者も医療施設も深刻に不足。恐怖のあまり逃げてきた武漢市民が、中国各地で追い払われている」
「罪があるのは武漢市民なのか。閉鎖の直前、のんびり春節コンサートを鑑賞していた湖北省の指導者たちは罪を問われなければならないが、この感染症が制御不能なほど拡散したのは、中央政府が国民の知る権利を無視したからではないか。今回の新型肺炎は17年前の『非典』(SARS、重症急性呼吸器症候群)より深刻化する恐れがあると専門家は指摘した。混乱を見る限り、中国政府の『病い』も深刻だ」
万家宴: 春節前夜に一家でご馳走を食べる風習が、武漢市のあるコミュニティで地域住民が料理を持ち寄る大イベントに。2011年には3万人が参加しギネスブックに世界記録と認められた。
非典: 中国語でSARSは「非典型型肺炎」あるいは「非典」。02年に広東省で発生。中国のほか32の国と地域に広がり、8096人が感染、774人が死亡した。