まず事態の推移を時系列で見ていきます。
【2019年】
・12月初旬 湖北省武漢市で初の感染者が発症 最初の患者が発症。しかし海鮮市場には「行っていない」。
・12月中旬 「人から人」感染が始まる
・12月30日 「原因不明の肺炎」に関する武漢市当局の緊急通知がネットに流出李医師が「原因不明の肺炎の治療に関する緊急通達」をSNSで同級生らに向け、SARSの新たな感染例について警告
・12月31日 市当局が「原因不明の肺炎」発生を公表 WHOに報告
【2020年1月】
・1日 武漢市は海鮮市場を閉鎖
・2日 李医師に対し警察が脅しと口止め。中国公安省の職員が李医師の元を訪れ、「我々は厳粛に警告する。頑なに無礼な振る舞いを続けたり、こうした違法行為を続けるのであれば、あなたは裁かれることになるだろう。分かったか?」
・3日 中国政府は検体を破棄するか指定機関に送るよう通知。 独自公表を禁止した。
・7日 中国の専門家らが新型コロナウイルス検出 政治局常務委員会議で習近平氏が指示「ウイルス事態を予防統制するために努力せよ」
・12日 李医師入院
・20日 中国の専門家が「人から人」感染を認める。 習近平国家主席が「感染拡大の勢いを断固押さえ込め」との重要指示を公表。国を挙げての防疫体制に転換
・23日 武漢市の「封鎖」を開始
・27日 本土の感染者が2000人を超す
【2020年2月】
・1日 本土の感染者が1万人を超す
・7日 李文亮医師死亡
・11日 WHOが「COVID19」の名称を決定
・14日 武漢市当局が買い物での外出を禁止
【2020年3月】
・2日 中国本土の感染者が8万人を超える
・3日 の産経新聞報道 「 中国共産党言論弾圧強化、武漢取材の記者ら次々拘束」
・7日 世界全体の感染者が10万人突破
※黒字は産経新聞より引用
※習近平氏がウイルス対策を指示した日ですが、産経新聞では1月20日重要指示を公表と報じています。中央日報によれば、中国共産党の理論誌『求是』は1月7日に政治局常務委員会議で対策について指示を出したということです。ニューヨーク・タイムズもそのように報じているという。