中国共産党政府との関係を見直そう(1)。武漢ウイルス、中国の肖教授「コロナ、武漢市場近くの実験室から流出」ー中央日報ー

2月17日の『中央日報』によれば、

「中国だけで166人以上の死亡者を出した新型コロナウイルス感染症が中国実験室から流出した可能性を提起した論文を中国の学者が発表していた。16日、明報や蘋果日報など香港メディアによると、中国広東省広州の華南理工大学生物科学と工程学院の肖波涛教授は今月6日にグローバル学術サイト「Research Gate」(リサーチゲート)に論文を発表した。論文は新型コロナがコウモリから中間宿主を経て人に感染した可能性よりも、湖北省武漢の実験室2ヶ所から流出した可能性を提起した。肖教授は武漢ウイルス研究所よりも武漢疾病予防管理センターが震源地である可能性が高いとみられると主張した。武漢ウイルス研究所は新型コロナが集中的に検出された華南水産市場から12キロメートル程度離れているのに対し、武漢疾病対策予防管理センターはわずか280メートルの距離にあるためだ。肖教授は実験室からの流出と見ている理由について、新型コロナの天然宿主である「キグラシラコウモリ」は武漢から900キロメートル離れた雲南省・浙江省などに棲息していて、食用としては特に使われていない点を挙げた。また、武漢市政府の報告書や武漢市民の証言を総合すると、華南水産市場でこのようなコウモリは扱われていなかったという。

反面、武漢疾病予防管理センターは2017年と2019年、実験用に多くのコウモリを捕まえた。2017年には湖北省・浙江省などで約600匹のコウモリを捕まえたが、この中には重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスを持つキグラシラコウモリも含まれていた。当時、同センターの研究員は、勤務中にコウモリに噛まれたり尿をかけられたりしたと話した。同センターはコウモリの細胞組織を分離させてDNAとRNA配列などの研究を行ったが、ここで出た汚染されたゴミがウイルスの温床になったというのが肖教授の主張だ。初期に新型コロナに感染した患者が訪れた場所として知られている協和がん病院は武漢疾病対策センターとは通りを一つ挟んだところにあったと論文は伝えた。こうした中、科学技術部の呉遠淋局長は15日、「実験室でウイルスを研究する際に安全にさらに注意を傾ける内容の指導意見を発表した」と明らかにした。現在、肖教授とは連絡が取れず、該当論文はサイトから削除された状態だ。

共産党の理論紙「求是」は、習近平主席が先月7日の政治局常務委員会会議でウイルス事態を予防・統制するために努力するよう指示したと16日公開した。今回の公開で習主席が新型コロナを初期に把握していただけでなく、対処の指揮さえしていたと認めるようなもので、習主席の対応失敗責任論が強まっているとニューヨークタイムズ(NYT)は報じた」。

2月5日の読売新聞によれば、感染源について、

「感染源コウモリかと題して、中国湖北省を中心に感染が広がる新型コロナウイルスの感染源はコウモリの可能性が高いと、中国科学院などの研究チームが発表した。論文が英科学誌『 ネイチャー』に掲載された」と中国政府の素早い動きを報じている。

中国政府の素早い原因の断定や、肖教授の論文をサイトから消したり、肖教授と連絡が取れないようにしたり、必死で何かを隠そうとしているようだ。

(工程学院は中国人民解放軍海軍工程大学のことのようです)。