「こう考えると、邱香果夫婦によってカナダNMLから盗まれた危険なウイルスや病原菌などは、北京市から武漢NBLへ送られ、厳重に保管すると同時に研究されていたものと思われる。それが武漢NBL職員によるなんらかのミスによりコロナウイルスの一部が外部へ流出し、人から人への感染によって急速に拡大して武漢市全体をパニックに陥れ、武漢市を起点として中国の国内外へ感染を拡大していると考えれば何となく辻褄が合うように思える」
「上述した仮説が正しいかどうかは永遠に解明されないと思うが、もしも人為的なミスにより新型コロナウイルスが武漢NBLのBSL-4実験室から外部へ流出したというのであれば、全世界の人々に大きな犠牲を払わせる極めて悲しい出来事ということができよう」北村豊(中国鑑則家)ー現代ビジネスー
武漢NBL(National Biosafety Laboratory,Wuhan)ー中国科学院の「武漢国家生物安全実験室、武漢市江夏区に所在する中国科学院病毒(ウイルス)研究所鄭店区内にある。
カナダNML(National Microbiology Laboratory)ーカナダの国立微生物研究所。
邱香果ーカナダ在住の著名なウイルス学者で中国国籍。2019年7月14日、カナダのメディアはカナダ国家警察が邱香果夫婦を連行したと報じた。
「2004年4月には、北京市や安徽省でSARSに類似した症状の患者が複数回発生したことがあったという。その詳細は公表されていないが、中国政府『衛生部』は2004年7月に『学生の規則違反によりSARSウイルスが実験室から流出したことが原因だった』との調査結果を発表している」(同上)
「2004年10月に訪中したフランスのシラク大統領は、武漢NBLと命名されたBSL-4(バイオセイフテイレベル4)ウイルス研究施設の建設を支援する協議書に調印したが、フランスでは、中国がフランスの提供する技術を使って生物兵器を作るのではないかとの反対意見が出されたし、国家情報部門も政府に対して警告を行なったのだ。この武漢NBLの建設は種々の要因によって先延ばしされたが、フランスと中国が設計を共同で行い、技術と設備をフランスから導入し、建設を中国が担当する形で、2015年1月31日に武漢NBLは竣工した」(同上)という。