日韓問題について考える(6)。北朝鮮崩壊に備えよ。韓国政府・日本政府は備えはできているのか。

「中国が崩壊、共産党の一党独裁体制が消滅するとの予測を聞かされて『その通り』と頷ける人は少数派だろう。だが、現実の危機は急速に進行している。現在の政権トップの意図に関係なく、危機は進行を続けている」 。

「現在、中国の直面している経済危機は、決して止まることはない。その影響は、中国の対外路線の全面的な転換を強要する。具体的には『血の同盟』で結ばれているはずの北朝鮮の放棄である。中国からの無償支援に依存している北朝鮮は、その支援が打ち切られて存立する余地は全くない」 。

「 これまで中国は北朝鮮に対して金日成の時代から、正確に言えば朝鮮戦争が終了した年から、無償援助を続けてきました。年間、原油50万トン、無煙炭50万ン、トウモロコシを中心とした穀物50万トンを中国は北朝鮮に提供してきたのです。それが、今年に入って途切れる可能性が非常に高くなってきました。この無償援助は北朝鮮にとって『生命線』のようなものです。それが、途切れるということは北朝鮮にとって『死』を意味します」。

ソ連邦の崩壊をその6年前から予見された長谷川慶太郎氏は、今度は、今から5年前の2014年に出版された『朝鮮崩壊』という本の中で、中国経済の崩壊、共産党一党独裁体制の消滅を予測され、その結果北朝鮮は中国から見捨てられ、北朝鮮は崩壊すると預言しています。そして、韓国政府にはその対策の必要性を指摘しています。朝鮮崩壊の可能性は素人の私でも現実味を感じます。日本と韓国の指導者は朝鮮崩壊に対する備えは出来ているのでしょうか。