米国議会の「米中経済安全審査委員会(USCC)」は8月24日、『中国共産党の海外における統一戦線工作』と題する各種工作活動の実態を暴いた。要人の買収やハニートラップなど、その他自由主義社会の根幹を揺るがす大がかりな工作活動もあるという。そして同報告書では、中国共産党の工作活動の最終目標はその国の国民を洗脳し民主主義体制と自由主義社会の転覆を目論んでいるという。
中国共産党による統一戦線工作の特徴について3つ挙げている。
1、偽装(Disguise):中国共産党の官僚やスパイは偽装工作に長け、様々な肩書きを使い分ける。こうして彼らはうまく他国に浸透し、各業界と関係を構築しパイプをつくる。
2、欺瞞(Deceive):関係を構築したのち、中国共産党のスパイらは各国の政治、商業、軍隊、学術界などのキーパーソンを取り込む。名誉や利益、ハニートラップを駆使してキーパーソンを買収もしくはコントロールし、中国共産党にとって有利となるような言論を発表させる。同時に、中国共産党にとって不利となるような言論や政策を阻止させ、共産党にとって好ましくない人物を妨害する。このような工作を行うスパイらは、時には違法行為も厭わない。
3、堕落(Deteriorate):統一戦線工作の「トロイの木馬」による浸透が奏功した後、スパイらは継続的に様々な不道徳的な手段を活用して買収工作を行い、さらに多くのインフルエンサー(影響者)を取り込む。取り込まれた人物らには中国共産党の利益となる言論を広げさせ、中国共産党が当該国で勢力を拡大できるような政策を制定させる。こうしてその国は政治や経済面において中国共産党にバックドアを開き、ますます堕落し、弱体化する。こうして中国共産党はその国における影響力をますます増大させ、ついには支配する目的を達成することができる。
中国共産党による「統一戦線工作」についてこのように述べています。
思うにサンフランシスコ市の慰安婦像建設も中国共産党による統一戦線工作の“成果”の一つと言えるのではないでしょうか。