『中国「地下教会」の弾圧強化。反体制活動を警戒 相次ぎ閉鎖』(産経新聞より)
「中国の習近平指導部が、政府非公認のキリスト教会『地下教会』 への弾圧を強めている。中国とキリスト教カトリックの総本山バチカンの関係改善に向けた動きが報じられる中、北京などのプロテスタントを含む地下教会が9月、当局により相次いで閉鎖された。米政府系メデイア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などによると、北京市で信者1500人を抱える同市最大のプロテスタント地下教会『北京錫安教会』が9日、未登録で活動していたとして閉鎖された。広東省広州市のほか、四川、河南、江蘇3省でも教会が閉鎖され、当局は十字架を撤去したり、牧師を拘束したりした。浙江省の複数の中高校では、教師がキリスト教の生徒に対し、身上調査票に無宗教と書くよう要求したという。習指導部は、宗教が反体制活動につながることを警戒し『宗教の中国化』を進めている。2月には『宗教事務条例』を施行、当局が許可した場所以外での宗教活動や、未認定の宗教団体による学校設立を禁じた。中国は司教任命権を握るバチカンとの長年の対立を解消し、9千万人以上とされるキリスト教徒や教会への統制を強める構えだ。共産党の指導を認めない地下教会への弾圧がさらに厳しくなるとの見方も出ており、信者の間で懸念が広がっている。(広州 共同)」。
中華人民共和国憲法には、第35条「中華人民共和国公民は、言論、出版、集会、結社、行進及び示威の自由を有する」。第36条「中華人民共和国公民は、宗教信仰の自由を有する。いかなる国家機関、社会団体又は個人も、公民に宗教の信仰又は不信仰を強制してはならず、宗教を信仰する公民と宗教を信仰しない公民とを差別してはならない」。と記述されています。
この憲法の記述は「夢幻のごとし」と言わざるを得ません。憲法より共産主義・共産党の方が上位にあるということでしょう。共産主義は絶対的であり、共産主義という宗教以外の宗教は禁じられているということでしょう。