日本大学当局とアメリカンフットボール部の内田監督の言動には激しい憤りを覚えます。大学は教育の場であり、学問や知識のみならず、人を育て、実社会での活躍を期待して学生を社会に送り出す。それが大学が担う役割であります。そのための最善の努力をすることが、大学の経営陣や教職員に求められています。しかし、今回日大のアメリカンフットボール部で起こったことはこれとは真逆で、学生の人格を壊し、未来の人生に計り知れない重荷を背負わせたことになります。「悪質な違反行為で相手の選手に怪我をさせよ、負傷させよ」という内田監督の選手への指示は、真摯にスポーツに取り組んできた有為な青年の人格を壊したことになります。これは大学の教育とは正反対で、あってはならない「指示」、許されてはならない「指示」であります。ましてや被害にあった関学の選手の人格と人生と人命を無視する邪悪極まりない「指示」であります。選手に対して絶対的立場にあった内田監督の「指示」は、選択を許さない「命令」であったと言えます。
この事件は日本大学と日本大学の輝かしい伝統に対する社会の信頼を喪失することにつながる由々しきことであります。日大選手の真摯な謝罪会見の後もなお、大学当局や内田監督は過ちを認めず、反対に開き直り、選手に責任を転嫁するのみであります。見苦しい限りであります。
ことここに及んでは大学の教職員と学生諸君が立ち上がる以外ないのではないだろうか。大学の教職員と学生諸君が第三者委員会を立ち上げ、調査し、真実を明らかにする必要があるのではないだろうか。そして大学当局や内田監督・コーチ陣の過ちを正すべきではないでしょうか。
しかし、そうなる前に日本大学当局と内田監督は真実を公表し、誠実に謝罪すべきであります。もう遅いのかもしれませんが、24日が最終期限ということだと思います。