孔子学院は「中国スパイ機関」との指摘絶えず、と題する記事が産経新聞平成30年4月11日付朝刊に掲載されていました。孔子学院は世界1600ヶ所に拠点があり、しかも各国は無防備の状態だという。日本の第一号の設立は「立命館孔子学院」で、学校法人立命館と北京大の共同運営で平成17年10月に設置されたということです。
孔子学院の正体は一体なんなのでしょうか。記事では「孔子学院に対しては中国共産党思想の政治宣伝や中国政府のスパイ活動に利用されているとの指摘は絶えない。米連邦捜査局(FBI)長官、クリストファー・レイは2月の上院情報特別委員会で、孔子学院が『捜査対象』になっていることを明らかにした。日本でも22年に大阪産大の事務局長が組合との団体交渉で孔子学院について『(中国の)文化スパイ機関』と発言し、職を辞する事態となった」という。
しかるに、日本の大学が孔子学院を設置するのはなぜなのだろうか?記事によれば「日本国内では18歳人口が減っていく『2018年問題』に直面している。中国からの学生派遣や資金提供は大学にとって運営上プラスになっている面もある。孔子学院を設置したある大学の担当者も『一番のメリットは、中国の学生の受け入れだ』ともらす」。唖然としますね。
さらに「カリキュラムや教材は孔子学院が提供し、資金は中国政府と日本の学校法人が折半するのが原則という。講師は中国の大学から派遣され、講師の給与は漢弁(中国教育省の傘下にある国家漢語国際推進指導小組弁公室)が支給する。中国の大学への留学支援のための奨学金制度もある」ということです。資金援助や留学生受け入れによる収入、そして奨学金制度は確かに魅力的ですね。しかし、魂を売るきっかけにならないことを祈るのみです。