朝日は『自ら招いた世紀の誤解』を、何故解く努力をしないのか。

朝日の大きすぎる罪について、櫻井よしこさんは昨年のHanada7月号で次のように語っています。「日本は今、旧日本軍が戦時中に朝鮮半島から女性たちを強制連行し、慰安婦という性奴隷にし、その挙句、約75%の女性たちを殺害したという、いわれなき非難を浴びています。朝鮮半島から20万人、中国から20万人、合わせて40万人もの女性をそのような悲惨な運命に突き落としたという濡れ衣が、主にアメリカを舞台にして韓国系及び中国系団体によって流布されています。その原因を作ったのは朝日新聞です。・・・世に言う『従軍慰安婦問題』と、悲惨で非人道的な強制連行の話は、朝日新聞が社を挙げて作り出したものであります。たしかに朝日新聞は吉田氏の証言は虚偽であったと認めて、関連記事を取り消しました。しかし、それは最初の吉田清治氏の紹介記事から、実に32年も後のことでした。・・・・日本と日本国民の名誉を傷つけた点で重い責任を負うものです」と厳しく朝日新聞を断罪しています。

朝日は一連の記事を取り消したあと、「世界に対して積極的に誤解を解く努力」をしてきたでしょうか。何も行って来なかった。このことが、今日のサンフランシスコ市における慰安婦像問題につながってきたと言えます。世界はいまだに、朝日が創作した『Asahi World』そのままであります。

サンフランシスコ市の慰安婦像の碑文にはこのように記されています。「この記念碑は、婉曲的で慰安婦と呼ばれる、実際には1931年から1945年までアジア太平洋の13ヵ国において日本帝国陸軍の性奴隷であった数十万人の女性や少女の苦しみを証言するものです。性奴隷にされた女性や少女たちのほとんどがとらわれの身のまま亡くなりました。この悲惨な歴史は1990年代に生存者が勇気を持って声を上げるまで数十年間も隠し通されてきました」と記されています。

まさに朝日新聞が作り上げたストーリー『Asahi World』そのものであります。朝日が犯したこの大きすぎる罪は、ただ単に記事を取り消すだけで許されるものではありません。何故、朝日は自ら招いたこのような「世紀の誤解」を解く努力を行わないのでしょうか。