日経新聞11月22日の夕刊に、三菱商事調査部長武居秀典氏の「トランプ氏のリーダーシップ・スタイル」と題するコラムがありました。大統領選でのトランプ氏の勝利の要因について、リーダーシップ・スタイルをあげていました。「トランプ氏は、選挙戦を通じて、歯に衣着せぬ言動で、自分の価値観をぶれることなく主張し続け、既存の政治に失望した米国民を引きつけた」として、ポピュリズムの結果というより、そのリーダーシップに勝因を求めておられました。一方「逆に、ヒラリー氏は、政治家としての洗練された立ち振る舞いの裏に、本音と建前が見え隠れし、信頼性に欠けると見られたのであろう」と評価していました。勝敗を分けた要因はリーダーシップの違いにあったということです。このコラムを読んで、その通りだと納得できました。リーダーシップの問題は、米国の大統領選のみならず、今後日本の政治家にも求められる重要な資質の一つと言えます。みこしに乗るだけの政治家は通用しないということでしょう。