「これは何が問題かというと、やっぱり行政が携わっちゃいけません、地下鉄の事業なんかに。行政とか、むしろ議会もです。僕らは、そら鉄道事業体について素人なんですから、経営者でも何でもないのに、こうせえ、ああせえとか、いろんなことを言えば言うほど、健全なる鉄道事業体というものの経営が害されていくと思っています。ホーム柵の設置とか安全性にかかわることも、私鉄でもしっかり考えています。しかし、どこまでのレベルをどこまでやらなければいけないのかというのは、やっぱりそれは経営判断の中でしっかり考えられるようなものであって、つけろ、つけろと言うのは簡単ですけれども、それは大変な投資額にもなるし、もちろん地下鉄の鉄道事業体としての営業、これがもっと市民還元できるようなことについての投資ができないというような、負のスパイラルに今陥っていますね。・・・・・今のままだったら、地下鉄も、バスは特にそうですけれども、営業が成り立ちませんし、じゃ、どこまで公費でやり続けるのか。バスなんていうのも、見ていただいたらわかりますが、路線が余りにも不合理な、これはもう議会の皆さんにもわかっていただきたいんですけど、路線の整理をするのに、議会がストップをかけてたところもあると思うんですよ。地下鉄の沿線が伸びてきたのに、そこに重なってバスの路線が残っているというのは、これは整理がし切れなかった。それは、住民の意向とかいろんなことの声でバス路線というものがやっぱり整理できなかったというのは、これは行政や政治が介入した負の典型例だというふうに思っていますので、早くこういう現業事業体というものは行政とか政治から離れたところで合理的な経営をやっていただいて、民営化したその企業が担えないところを公がやるべきかというふうに思っております。」(平成24年7月第1回臨時会)