今、注目の共産党について考える(19)日本共産党の解散の勧め

再び兵本達吉氏の言に耳傾けます。「マルクスやレーニンが、資本主義社会から社会主義への移行に際して〈プロレタリアートの独裁〉がどうして不可欠であるとみなしたか、きっちり押さえておく必要がある」として、レーニンの書いた文章を引用しています。「資本主義から共産主義への移行は、歴史的に一続きの時期をなす。この時代が終わらない間は、搾取者には、必然的に、再興の望みが残されていて、この望みは、再興の企てに転化する。そして、最初の重大な敗北の後は、自分が打倒されることを予期せず、そうしたことを信ぜず、またそれについて考えようとさえしなかった、打ち倒された搾取者どもは、十倍の精力と狂人のような熱情と百倍にも増大した憎しみを持って、奪い取られた『楽園』を取り戻すために、今までは楽しい生活をしてきたのに、いまや『平民の無頼漢』によって、破滅と貧困に落とされたその家族のために戦闘に身を投じる。そして、この資本家である搾取者どもの後ろには、小ブルジョアジーの広範な大衆がついていく」とのレーニンの言葉を紹介して、だからプロレタリアートの独裁にならざるを得ないのだというのです。プロレタリアート独裁のもとで生産手段の社会化が断行され、ジェノサイド(虐殺)は不可避となります。ゆえに「同じことを何度も繰り返して恐縮だが、世界にこれまで平和な共産主義革命とか、民主的な共産主義とか、あったためしがないのはそのためである」と言っております。ロシア革命では「ロシアの国民に内戦、粛清、飢餓、集団化による6600万人の死をもたらし」たということです。引用は月刊誌Hanada8月号です。