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大内委員
 
このセミナーに参加した若い力をひとつ地域防災につなげる努力をしていってほしいと思います。私も、ほんの少ししか体験しなかったわけでございますけども、しかしこれは、体験するということは非常に大きな意義があると思いますので、私はそのときに思ったのは、これは市長を初め各局長から議員の皆さん方から、まず一遍こういうのを経験した方がいいんじゃないかなと思いましたもんで、一遍議員対象のセミナーとか、ひとつそういうようなものを工夫されたらいいんじゃないかなと、こういうように思います.しかし、いやいやそこまではという人もおられるかもわかりませんけども、これはしかしまた見学するだけでも、命がけでひとを救出するために1分1秒を争って訓練しているその人たちの姿を見るということは、これは本当に、私はこれが一番い大きな教育にも役立つのかなと思いまして、人の命大切さというのを口で言わなくても、それを見ればわかるというふうに、わたくしもこう言ったら申し訳ないですけども、いろんな大阪市の施設を見ましたけども、大阪市の消防学校を見て、その訓練を見学させていただいたときに、本当にそこが一番私としては印象に残っているわけでございまして。さらに、こういう見学なんかの場合は小学生とか中学生なんかもできますので、ひとつ教育委員会等にも働きかけて、小学生とか中学生がもっともっとこういうものに参加する、あるいは参加しなくても見学するというだけでも、これは人を育てていく大きな教育の力になると、こういうふうに思っておりますので、ひとつユース・フアイア・セミナーだけで満足しないで、さらなるいろんな取り組みを考えていってほしいなと、このように思っております。それでは、次に消防学校の移転検討調査についてちょっとお伺いします。今回、移転調査費が200万円予算に計上されておりますけども、私も実調で行かせていただきましたけども、しかし見たところ建物は比較的新しいと。いただいた資料によりますと、消防学校は昭和51年度の建設で、まだ25年ほどしかたっておりません。敷地も皆さん広いなと言っておられまして、結構恵まれた環境にあるように思うわけでございますけども、何か移転ということまで考えなければならない事情というのはあるのでしょうか、ちょっとお聞かせお願いいたします。
竿下消防局消防学校長
 
お答えいたします。都市の建物構造や使用形態の変化、そして社会情勢の複雑化などによりまして、災害は多様化してまいっております。私ども消防といたしましては、新しい災害に対応した訓練施設の拡充を図りますとともに、複数の消防車両が連携するような、より実践的な総合訓練を常に実施する必要があるものと考えております。しかしながら、近年、消防学校周辺地域の住宅開発が進んでまいりまして、このような訓練を実施する際に発生しやすい炎や煙、騒音などに対し付近住民からかなりの苦情が寄せられる状況にあります。訓練実施に当りましては、常に付近住宅への配慮が必要となっております。この消防学校周辺の住宅は、まだまだ迫ってくるものと思われます。現在の消防学校におきまして、今後新たに訓練施設の拡充を図ることが非常に困難な状況でございます。また、訓練施設の老朽化のみならず、校舎棟の痛みも目立ってまいっております。さらに、現在の消防学校が東大阪市にあることから、訓練を実施する際には、当然のことでありますが、市内における消防力の確保を常に意識しているのが現状でございます。以上のことから、消防学校の市内への移転を前提といたしまして検討調査を行ないたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
大内委員
 
私も、大阪市の消防学校へ行くのになんで東大阪へ行くのかなと、こういうふうに思うわけでございますけども、また、周辺の住宅の開発状況、身近に住宅が迫ってきているというのも見ました。今後いろんなことをしていかないといけないんですけども、これ以上の整備が困難であるということでございますけども、それならば何で東大阪に移ったのか。最初からわかってたことじゃないんですか。そういうことを予期できなかったのか。ちょっとそこらへん、消防学校の経緯についても答えていただけますでしょうか。
岡消防局総務部施設課長
 消防学校のこれまでの経緯ということでございますが、もともと消防学校は昭和26年に市内城東区鴫野西に建設されたもので、新規採用職員や現任職員の教育・訓練や消防車両の整備などを行なっておりました。その後、高度経済成長期を迎えまして、新たな都市型災害に対応した訓練施設を整備する必要が出てきましたが、一方で消防学校周辺の住宅開発が進みつつあり、現地での拡張は困難な状況にございました。当時、市内ではまとまった適当な場所がございませんでしたので、やむなく昭和51年に現在の東大阪市へ移転したというのがこれまでの経緯でございます。
 
大内委員
 
予想以上の住宅開発が行なわれたということだとおもいますけども、ですから、これは、今回移転調査をするにしても、この教訓というものは生かしていかないといけないと、このように思うわけであります。それで、ここら辺の周辺の状況とかありますけども、このほかにも移転先に求められる条件というんでしょうか、そこら辺の現在考えられる必要な条件としては、消防局としてはどういうことを考えておられますでしょうか。
岡消防局総務部施設課長
 
お答えいたします。移転先に求められる条件につきましては、これから慎重に整理しなければならないと考えているところでございますが、市内の消防力を常に確保するちいうことと、市民の皆さんが防災研修等で来ていただくことを考えますと、まず第1には市内にあるということが挙げられます。2つ目には、これまでの教訓から消防学校の周辺地域には住宅がなく、今後もまた住宅地にならないこと。3つ目といたしましては、現在の消防学校と同程度の広さの敷地が確保できること。そして、総合的な訓練が行なえますように、消防ヘリコプターの参加が可能な場所であることなどが現在のところ挙げられるかと存じます。
 
大内委員
 
今の答弁、今の条件からいうと、市内に限られると、市内にあるということ、それから住宅地がないということ、それから今の広さを少なくとも確保できると、消防ヘリコプターなどの参加が可能なことという条件でございます。私は、これを聞いた途端に舞洲と、こういうふうに思って、この条件を適用すればほかにあるのかなと思うわけでございますけれども、私もやっぱり消防学校は市内にあった方がいいと思いますし、これからニ度とこういう移転をすることがないところ、いわゆる100年先を見通した場所に決めてほしいということ。それから答弁にありましたけども、やっぱり陸・海・空一体の訓練がこれからも必要になってくるでしょうし、ひとつ湾岸部、舞洲も含めて検討していただければ、私個人としては消防学校が舞洲に来てくださるということが大賛成でございますので、ひとつ申しておきたいと思いますけども、消防局としての考え方がありましたらお聞かせ願いますでしょうか。
西澤消防局総務部総務課長
 
お答えいたします。消防学校は、将来にわたってのあらゆる消防活動の基盤をつくるという意味で大変重要な施設でございます。将来起こり得る災害を想定し、どのような教育訓練施設が必要なのか十分に検討いたしまして、委員ご指摘の点も踏まえながら、長期的な展望を持って消防学校に最もふさわしい場所を選定するよう調査検討を進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
河本委員長
 この際、お諮りいたします。委員会を暫時休憩いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「意義なし」と呼ぶ者あり)
河本委員長
御異議なしと認めます。よって委員会を暫時休憩いたします。休憩 午後2時52分再開 午後3時22分