産経新聞2月8日夕刊によれば、大阪府の平成20年度決算が「11年ぶりの黒字決算」となっ たのは、会計の「不当操作」によるものであったという。この「不当操作」がなければ850億円の赤字決算だったという。11年ぶりの黒字決算として新聞で
大きく報じられましたが、このごまかしに近い、からくり操作に、裏切られたような心境に陥っております。大阪府の包括外部監査の監査結果報告書によって明
らかにされた内容は次のようであります。
同報道によれば、5つの出資法人(府育英会、大阪産業振興機構、府産業基盤整備協会、府土地開発公社、府住宅供給
公社)への貸付金を、年度末の3月31日にいったん全額返済させて府の歳入とし、平成20年度大阪府の決算を黒字にしたうえで、改めて新年度の4月1日
に、これらの法人に再度貸し付けをしたということであります。監査委員はこれを「不当な操作」と指摘しています。
この5つの出資法人は府に返済するため
に、3月末に金融機関から借り入れを行い府からの借入金を返済し、さらに4月1日に、また大阪府から同額の借入れを行い、銀行からの借入金を銀行に返済し
たようであります。
しかし、この超短期の借入金の金利負担は750万円になるそうであります。橋下知事はこのことを知っていたと思われますが、それと
も・・。まさか鳩山総理や、小沢民主党幹事長のように「知らなかった」というのでしょうか?期待している市民、府民が多いことを理解してください。困難な
ことがあれば、正直に市民・府民に説明をすればいいのではないでしょうか。
過去太田房江前大阪府知事は減債基金の取り壊しによって財政再建を先送りしてき
たと、あとで強く批判されました。
橋下知事は、ひとりで全てを解決しようと思わないで、困難なことがあれば、正直に市民・府民に話してください。すぐに解
決できない課題があることは分かりますので。
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