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掲載日 2008年03月31日
正蓮寺川における遊水機能について大阪府より説明がありました
平成20年2月18日、区内議員団会議を開催し、正蓮寺川総合整備事業について話し合いました。 出席者は区内選出議員と此花区役所、大阪市、大阪府、阪神高速(株)の関係者です。正蓮寺川に建設される高速道路(淀川左岸線)が、千鳥橋、森巣橋、北港新橋の橋脚とぶつかることから、橋のかけ替えが必要となってきましたので、今後の整備の方針について議論しました。 協議の結果: (1)横断橋梁の復旧については、盛土化案を基本として関係先と協議を進める。 (2)パラペットの取扱いは、大阪市、大阪府、阪神高速(株)の3者で今後協議を行う。 との結論にいたりました。 

また、この会議の中で正蓮寺川の遊水機能や、止水ラインの確保、水門、パラペットの役割についても議論が及び、この件について大阪府から回答がありましたので、その内容について報告いたします。
一級河川正蓮寺川における遊水機能について
○遊水機能の概要
正蓮寺川総合整備事業に着手する段階で関係機関が協議し、正蓮寺川については「整備にあたっては河川敷として残し、遊水池機能を確保することよりにより地域の治水安全度を高めるなど、現在の河川が持つ機能を将来も確保するとともに、その拡充を図るもの。」としています。これに基づき、正蓮寺川総合整備事業実施前ち同様に正蓮寺川陸地化後においても100年に一度降る大雨時を想定し、将来、下水道などの都市施設側が河川内に内水を排除した場合に、河川が受け入れ可能なようにあらかじめ正蓮寺川河川敷内の公園地盤高さを調整して、貯留可能なスペースを設けておくものです。
○計画諸元
1) 計画規模 100年に一度程度降る大雨
2) 計画降雨 76.0mm/hr、194.4mm/12hr
(大阪府の計画雨量 平成8年3月 河内地区)
3) 対象流域
正蓮寺川沿川地域の4.42km2(下記参照)内に降った内水を河川内に排水し、貯留するものとします。
(4)流出係数
下水道計画と同様に0.85としてます
(5)貯留必要量
 計画降雨による流出量と下水道施設の排水量との関係から貯留必要量を求めています。対象流域内における此花下水処理場ポンプ場の排水能力(40.5m3/s)で排水することができない分(8万6千m3)を貯留します。(40.5m3/sに対応する必要貯留量は7万2千m3ですが、貯留容量は20%の余裕を見込み8万6千m3としています。)
(6)貯留範囲
 貯留の範囲は正蓮寺川河川公園内の地盤高さがOP-0.2mからOP+2.0mの箇所とし、貯留水深はOP+2.5mまでの2.7~0.5mとしています。

○既設の防潮堤(パラペット:既設防潮堤高さ OP+5.1m)について

 正蓮寺川総合整備実施後は、現在想定している高潮には、水門閉鎖、六軒屋川での貯留、高見機場での排水により対応するため、正蓮寺川ではパラペットの高さまで浸水することは無いと考えています。
 しかしながら、東南海・南海地震時に発生が予想される津波に対しては、水門閉鎖が行いないため、水門内においても引き続き、止水ラインの確保が必要となります。 
 したがって、今後は、陸地化された時点で止水ラインの確保など、安全性の確認を行い、パラペットの切り下げや撤去要望について慎重に検討していきます。
正蓮寺川の遊水機能のイメージ
<上流部>
<下流部>

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