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掲載日 2009年08月12日
大阪市交通局は市営バス事業の今後のあり方について改革アクションプラン(案)を作成しました。その概要について紹介します。

1.市営バスの現在の経営状況について
市営バスは、これまで数度にわたり経営健全化に取り組んでまいりましたが、乗車人員の減少などにより、慢性的な赤字が続き、極めて厳しい経営状況となっています。
(イ) 平成21年度予算における収支状況
(ロ) 乗車人員の推移
(ハ) 累積欠損金の推移
(ニ) 平成21年度予算 系統別収支(営業損益)

 

2. 有識者による《市営バスのあり方に関する検討会》の提言の中で示された、今後のとるべき方策について紹介します。
(1) 経営改善
安全・安心、サービスの向上
利用促進策、増収対策 ●コスト削減
(2) 路線のタイプ別分類の見直し、タイプに応じた責任分担の明確化
路線の機能や利用形態に応じたタイプ別の分類基準を策定
「幹線系・フィーダー系・地域系・コミュニティ系」の4つのタイプに分類し、それぞれの機能をより発揮できる路線設計を行うとともに責任分担の明確化
(3) 路線・サービス水準の見直し基準(評価基準)の策定
経済性の観点から、企業として維持することが可能かどうか検討
企業としては維持できないものの、公共性の観点から維持することが適当か検討
公共性の観点から維持することが適当とされた路線については、責任分担に応じて財政負担を求めながら維持方策を検討
(4) 赤バス廃止も含めた全面的な見直し
 地域とともに利用促進に取り組んでもなお、全体的に利用が低迷していることから、廃止を含めた全面的な見直しをすべき。そのうえで、コミュニティ系が必要なエリアにおいて、モデル地区を設定した検討を行う。
(5) 他の主体と連携・協議し、バス利用の促進を図る
 新たな総合交通政策の推進やモビリティ・マネジメントの実施、JR・民鉄との連携強化によるバス利用促進の推進
《市営バスのあり方に関する検討会》
委員長 土井 勉 (神戸国際大学教授)
委 員 鈴木 文彦(交通ジャーナリスト)
委 員 宮端 清次(元東京都交通局長、(株)はとバス元社長)
委 員 竹村 安子(大阪NPOセンター理事、大阪市在住)

 

3. 此花区の見直し(案)について
アクションプランの中で出された此花区内でのバスのあり方について紹介します。
(イ) 赤バスのサービスは廃止します。
(ロ) 82系統、79A系統、179系統、179A系統の4路線については、経済性は低いとの評価ですが、一般会計から補助を受けて運行は存続することとなります。

 

4. アクションプランを実施した場合の収支のシミュレーションについて

 

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