大阪市の市設建築物におけるエレベーターの状況について |
本市におけるシンドラーエレベーター社と他社の設置状況、及び近年の故障等の状況についてとりまとめましたので、その中間報告をいたします。本市施設では、今回、東京都港区で発生した事故のように、扉が開いたままの状態でエレベーターが動くとか、または急上昇や急降下をしたという事例はありませんでした。
現在、安全装置や制御装置、及び駆動装置などに重点を置いて、すべてのエレベーターについて緊急点検を実施しています。今後、故障等の履歴をさらに詳細に分析するとともに、国土交通省とも連携しながら、より一層の安全確保に努めて参ります。 |
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(1) 市営住宅について |
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機器不良による故障等の発生件数を見ると、設置時期の差異がありますが、シンドラーエレベーター社製で37件、他の9社では467件となっており、これを設置台数に対する比率で見ても、シンドラー社の29.1%に対して他の9社は44.6%と高くなっています。 |
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また、機器不良による利用者の閉じ込めというトラブルが生じた件数について、全設置台数に対する比率で見ると、他の9社の7.6%に比べて、シンドラー社は、13、4%となっており、特に4人乗りについては高い発生率になっています。 |
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(2) 他の市設建築物について |
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機器不良による故障等の発生件数を見ると、シンドラーエレベーター社製で11件、他の9社では476件となっており、これを設置台数に対する比率で見ても、シンドラー社の29.7%に対して、他の9社は74.7%と高くなっています。 |
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また、機器不良による閉じ込めトラブルが生じた件数を、全設置台数に対する比率で見ると、シンドラー社は0%、他の9社は2.0%でありました。 |