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関西の社会・経済活動の中心である大阪都心部では、現在、慢性的な交通渋滞が目立ちます。この渋滞はおもに、都心部を通過交通が原因となっています。このような自動車交通の流れを改善するため、平成13年(2001)8月28日、内閣官房都市再生本部において「都市再生プロジェクト(第二次決定)」の中に、大阪都心部における新たな環状道路の整備が盛りこまれました。阪神高速道路では、この整備の一環として淀川左岸線の事業を推進し、都市部の渋滞緩和や沿線環境の改善に取り組むことで、さらなる都市の活性化へとつなげます。 淀川左岸線(1期)は、阪神高速5号湾岸線(北港ジャンクション)と阪神高速3号神戸線(海老江ジャンクション(仮称))とを結ぶ、延長5.7kmの自動車専用道路です。淀川左岸線(1期)と淀川左岸線(2期)の整備により、臨海部と大阪都心北部地域が連結し、東西の交通軸が強化されます。また、大阪北部から都心に流入する交通と、都心部を通過するだけの交通を分散させることが可能になるため、都心部の交通混雑が緩和されます。 |
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東西交通軸の強化と正連寺川の埋め立てが望まれていました |
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18世紀に開削された正連寺川は、舟運の減少や環境の向上などを理由に、昭和39年(1964)以降、埋め立ての要望が出されていました。 一方で、テクノポート地区(舞洲・夢洲・咲洲)では、都心との連携を十分に保てるよう、東西方向の交通軸の強化が求められてきました。 |
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淀川左岸線(1期)の完成によって、新たな道路ネットワークが形成され、交通を分散させることが可能になります。また道路建設に併せて、正連寺川の地下化、広域下水道の整備などからなる正連寺川総合整備計画が推進され、周辺地域の居住環境においても、快適性の向上が期待されています。 |
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平成14年(2002)7月12日、大阪府告示第1202号において、都市計画の変更が決定されました。 それに基づいて、以下の事業についても内容が変更されることになりました。都市空間が一層有効に活用され、ゆとりと潤いのある快適な空間が創出されます。 |
1.淀川左岸線(1期)【阪神高速道路公団事業】 ●構造の変更(掘割(ほりわり)構造→覆蓋(ふくがい)構造) 此花区島屋2丁目~正連寺川区間において、掘割構造を地下式の覆蓋構造に変更し、排気ガスや騒音をさらに低減します。 |
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●換気所の設置(2ヶ所) 島屋、大開の2ヶ所に換気所を設置し、周辺の環境保全につとめます。 換気所は、地下構造区間の自動車排気ガスを換気するもので、安全かつ円滑な交通のために必要な施設です。トンネル内の排気ガスは、換気所内の除じん装置によって十分にほこりを除去したあと、排気ファンで上空約100mまで吹き上げます。このため、地下付近の大気への影響はほとんどありません(最大で周辺大気濃度の1%未満)。換気所では、消音装置を設置して騒音を抑えるほか、景観にあわせたデザインを取り入れるなど、環境にあわせたデザインを取り入れるなど、環境に配慮します。
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2.正連寺川公園【大阪市事業】 |
3.歩行者専用道の整備【大阪市事業】 |
区域が拡大(約12.7ha→約18.8ha)され、さらなるゆとりが創出されます。 |
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延長2,660m、標準幅員12mの歩行者専用道が設けられ、都市生活の安全性と快適性が確保されます。 |
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正連寺川総合整備事業 |
【大阪府・大阪市・阪神高速道路公団事業】 |
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河川空間が緑豊な空間に生まれかわります。
正連寺川の陸地化に伴い、河川ボックスや下水ボックスが地下に整備されます。また、道路の覆蓋化によって生まれる連続した上部空間が正連寺川公園として総合的に整備され、歩行者専用道も設けられます。これによって、ゆとりと潤いのある空間が生まれるとともに、災害時の避難空間の確保や、生活の安全性や快適性の向上にもつながり、都市空間を一層有効に活用することができます。
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