私たちは、物を食らって生きています。しかし、その生き物が育てられている現場、その現場で今大変悲惨なことが起きている。それをテレビは避けずに、直視して、皆様に見てくださいという勇気をもつべきだと、今後悔しています。
                   そして2つ目の後悔は原発に関してです。報道ステーションではスペシャル番組として、昨年の12月28日の夜、原発の検証番組をお届けしました。津波で
                  原発が壊れたのではなく、それ以前の地震によって一部、第一原発のどこかが損壊していたのではないかという、その追求をしました。今回のこのスペシャル番
                  組で、その追求をすることができませんでした。原子力村という村が存在します。都会はこことは違って、まばゆいばかりの光にあふれています。そして、もう
                  一つ考えることは、地域で主な産業だけではなかなか暮らすのが難しいという時に、その地域が分断してまで、積極的に原発を誘致してきた、そういう部分が
                  あったと思います。その根本を徹底的に議論しないといけないのではないでしょうか。私はそれを強く感じます。そうしないと、いま生活の場を根こそぎ奪われ
                  てしまった福島の方々に申し訳が立ちません。私は日々の報道ステーションの中で、それを追求していきます。もし、圧力がかかって番組を切られても、私はそ
                  れはそれで本望です。
また明日の9時54分に皆様にお会いしたいです。おやすみなさい。