○大阪市教育委員会が導入を検討している中高一貫校の意義について考える
(1)中等教育の複線化が促進される |
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1. |
現行の学校制度と中高一貫教育制度のいずれかを、生徒が主体的に選択できる。 |
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2. |
本市の中等教育の多様化・複線化が促進される。 |
(2)中高一貫教育の利点はなにか |
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1. |
高校入試の影響を受けない。 |
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.時間的かつ精神的なゆとりの中で教育できる。 |
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3. |
幅広い異年齢集団の中で豊かな社会性や人間性を育成できる。 |
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4. |
6年間を見通した計画的・継続的な学習が可能である。 |
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5. |
6年間わたって、多様な面から生徒の個性や才能を伸長させることができる。 |
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6. |
中高教育間の交流が進み、意識や資質の向上を図ることができる。 |
(3)大阪市は中高一貫教育で何を目指すのか? |
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1. |
早くから興味・関心のはっきり現れやすい分野(芸術、スポーツ、言語、ものづくり等)の才能を伸ばすことを目指す。 |
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2. |
確かな学力、課題に積極的に取り組む姿勢や豊かな人間性など身につけた、激しい社会の変化に柔軟かつ主体的・創造的に対応できる人材の育成を目指す。 |
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3. |
高等学校の専門学科で学習するよりも、長期間じっくりと学ぶことができる。 |
○此花区に設置が検討されている中高一貫校とはどんな学校か
H16.7.20 産経新聞
才能伸ばす中高一貫校 併設型、新設固まる
大阪市教委は20日、教育委員会会議を開き、併設型の中高一貫教育校を、現在の市立此花総合高校と扇町高校を統合する形で同市此花区に新設する方針を決
めた。大阪府教委によると、公立の中高一貫校のうち、中学と高校の設置者や敷地が同じとなる「併設型」は、開発されれば同府内で初めての例となる。
同市が目指す一貫校は「これまで欠けていた個性的な才能をより開花させる教育が目的」(市教委)で、私学で盛んな学力向上型とは目的を異にするという。
しかし、大学受験という明解な目的がある私学の一貫校に対し、情操面に主眼を置く一貫校では特性が明確にならないとの指摘もあり、将来の進路づくりにつな
がるかどうかも含めて、効果が注目される。
今年3月、同市中高一貫教育研究会議が、芸術やスポーツ、ものづくりなど、早くから興味や関心がはっきり現れやすい分野の才能を伸ばすことを目標とする併設型の一貫校を「可能な限り早期に開設することが望ましい」と提言していた。
計画では、中学校は1学年2クラス、高校は同6クラスとし、高校には「ものづくり」「造形芸術」「健康スポーツ」など6つの系列から成る総合学科と、食
物文化科(仮称)、演劇科(同)を設置。総合学科のうち半数が併設中学からの無試験での持ち上がりとなり、併設中学の入学者は、作文や面接、自己申告書を
もとに選抜した受験生の中から抽選で選ぶ。
建設予定地は此花区西九条の市有地で、事業費は約70億円を見込む。ただ、着工は早くても来年度以降になる見通しだ。 市教委は当初、此花総合高の施設
を利用する形での設置を模索したが、同校校舎の老朽化や、市内全域からの通学利便性に配慮し、新築が最適と判断。さらに、総合芸術文化校を目指す扇町高校
の趣旨も考慮し、統合することにしたという。
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