大内議員の予算委員会での質疑
USJをとりまく道路事情の改善に向けて〜
  
桜島守口線の進行状況及び、今後のスケジュール等について
大内議員
次に此花西部臨海地区の整備関連してご質問いたします。此花西部臨海地区におきましては、今、「国際集客都市大阪」をめざし、ユニバーサルスタジオジャパン、すなわちusjでございますが、これを核とした開発が進められております。この事業は、地区の発展、街の活性化に大いに寄与するものであり、ぜひ成功させなければならないと考えております。そこでまず、これと関連する都市計画道路桜島守口線についてお尋ねいたします。桜島守口線は、現在国道43号線の梅香交差点から西へ、道路拡幅のため、用地買収をしていただいているところですが、この道路は、此花区にとりまして、最も重要な道路であると私は考えています。と申しますのは此花区はこれまで、臨海部に位置するため、「重化学工業の町」としてのイメージがございました。しかし、近年の産業構造の変化に伴い、臨海部は、「工場の移転や新しい産業への転換が図られています。来年春にオープンするusjはまさに、この状況の中で、此花区を国際集客都市として生まれ変わろうとさせるものであります。桜島守口線は、このような変わろうとしている当区の中心部を走るメイン道路であり、ユウエスジェイに通じる道路でもあります。さらに、この道路は、二〇〇八年予定の大阪オリンピックメイン会場へのルートとして、また阪神高速湾岸線を経て、神戸方面あるいは関西国際空港を結ぶ道路として重要なものであります。私はこの道路を此花区にとって、御堂筋のような特徴のある道路にしたいと、常々思っているところです。区民が期待している桜島守口線について、整備目的・進捗状況及びUSJオープンには完成しないと聞いておりますが、今後の整備スケジュールと内容についてお聞かせねがいます。
街路部街路課長
都市計画道路桜島守口線は、此花区北港一丁目を起点に、守口市京阪本通一丁目に至ります。計画幅員40〜50m、延長一4.9?の本市を東西に横断する重要幹線道路でございます。この都市計画道路は、交通の緩和を計るだけでなく、お住まいへのアクセスや緑豊かな都市空間として、又防災活動を支援する道路として、街づくりの上で様々な役割を果たす、非常に重要な施設であります。桜島守口線の此花区内では、現在国道43号から島屋二丁目までの約1,3?の区間につきまして、現道幅員約三〇Mに拡幅すべく、平成二年に事業認可を受け、用地買収中でございます。用地取得の現在の進捗状況でございますが、平成一二年一月末で、率にしまして約81%の進捗となっております。今後のスケジュールでございますが、平成一二年度から用地買収の終わりました住友化学付近の約430M区間から道路工事に着手してまいります。その他の区間につきましても、まとまって用地ができました区間から順次道路工事に着手し、平成一四年度には全体の整備が完了する予定でございます。また整備内容につきましては、無電柱化を計るなど、此花区のメイン道路として、またUSJに通じる道路として、それにふさわしい道路景観を創造するような整備内容にして参りたいと考えております。
  
梅香交差点以東の整備について
大内議員
 
梅香交差点から西の整備について破これで一定の目処がついたわけですが、次に梅香交差点から東の整備のついておうかがいいたします。梅香交差点から東、阪神の千鳥橋駅付近までの区間は、これまで手つかずの状態でありました。計画にかかる住民の方からはいつ買収にかかるのかとか、商売をされている方からも、いつまで商売が続けられるのかなど、区民の関心の的となっており、私のところえも事業の着手時期の問い合わせが数多く寄せられております。梅香交差点から西の整備も一定の目処がついたことから、そろそろ当区間の整備に着手すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
街路部街路課長
 
桜島守口線の梅香交差点から東につきましては、延長にしまして約500mの区間が未整備でございます。現道幅員は、約34Mございまして、今後約六Mの拡幅が必要となります。またこの区間より東側の区間は整備済みとなっております。梅香交差点から西の用地取得も八〇%を超え、工事の目処もつきましたことから、引き続き当区間の整備を行うことによりまして、都心方面から臨海部方面へのアクセス機能も強化されあわせて、「国際集客都市大阪」の顔にふさわしい交通ネットワークの形成が計れますとともに、地域の活性化にも資するものと考えております。従いまして、当区間につきましては、平成一二年度に事業着手したいと考えております
 
島屋第二出路の完成時期について
大内議員
 
此花区の骨格道路となる桜島守口線についてお聞きしましたが、次にうSJの交通アクセスについて、尋ねたいと思います。うSJがオープンされますと、年間800万人の人が訪れると予想されております。来場者の中には、電車を利用される人もいますが、車で来る人も相当おられると思うところです。そうしますと、周辺道路の交通対策が重要な課題となってきます。その対策として、阪神高速淀川左岸線から桜島守口線につながる新しい島屋第二出路の工事が現在進められていますが、工事完成はいつ頃となるのか、出路の目的、概要も含めてお願いいたします。
街路部技術主管
 
島屋第二出路は、此花西部臨海地区の開発に伴う交通のアクセスを確保すると共に、現在の桜島守口線や阪神高速淀川左岸線の交通の円滑化を図ることを目的としております。USJや当該地区の開発による新たな自動車交通に対して桜島守口線にできるだけ負担をかけないためには、新たな通行ルートを確保する必要があります。そのために、阪神高速淀川左岸線からuSJの駐車場や周辺地区にアクセスできる島屋第二ランプの概要ですが、幅員が6.25m、車線数が一車線、延長が850mでございます。平成一三年度春のUSJのオープンに向けて、阪神高速道路公団とも協力しながら、工事の完成を図りたいと考えております。
 
安治川口駅東の踏切問題について
大内議員
 
USJは国内はもとより世界中の人々が集まる施設であります。これらの大阪を訪れる人々に渋滞もなく、快適な通行を提供することが重要であると考えております。このためには、阪神高速からの交通アクセスを確保することが不可欠であり、このことが、USJのオープンまでに島屋第二出路を完成させて頂くよう強く要望しておきます。桜島守口線と阪神高速道路の進捗状況については、ただいまお答えいただいた内容で理解したいと思います。来春オープンするUSJの周辺は土地区画整理事業により、JR桜島線の桜島駅は位置を南に下げて新しく建設されたり、安治川口の駅舎は、橋上駅として新設されたりと、着々と整備が進んでおりますが、区民の生活に直接影響する安治川口駅の周辺の整備はどうなるのか、そのことについてお聞きしたいと思います。安治川口駅の東に島屋踏切というのがありまして、そのすぐ前がちょうど交差点になっております。この交差点については、以前より地元から信号機を設置して欲しいと要望しておりまして、先日も改めて地元の島屋連合会長、恩貴島連合会長、此花安全運転管理者・運行管理部会長から此花警察署長に要望されておるところであります。ここは最近交通量も多くなり、道路構造が複雑であり、かつ踏切が長いという条件が重なり、かなり危険度が増し、最近も交通事故があったところであります。今後USJがオープンし、それに伴ってJRの列車の本数や自動車の交通量も増大することを考えると、交通安全対策上、信号がどうしても必要となってきます。この点についての現在の状況をお伺いしたい。
此花臨海土地区画整理事務所技術主観
 
ただいま委員からお話がございました、地元の役員の方々が此花警察署長へ本年二月二八日付けで「JR桜島線踏切交差点への信号設置の件」について、請願書を提出されておられることはお聞きしております。この中で安治川口駅東を含む三カ所の踏切について、設置可能な場所から順次、早期に設置することが要望されております点につきましても承知いたしております。また委員のご指摘のとおり、来年春にUSJが開業いたしますことで、JR桜島線の列車が増発されること、交通量の増大が予想されることなどから、交差点の安全性の向上を求められているところでございます。本市といたしましては、このような地元のご要望にお応えするため、此花西部臨海地区土地区画整理事業区域内に位置いたします安治川口駅東の島屋踏切につきまして、信号を設置してまいるべく、ただいま関係機関と鋭意、協議を行っているところでございます。
 
安治川口駅周辺整備と駐輪対策について
大内議員
 
今のお答えによると、関係機関と協議中であるということなので、出来るだけ早期に信号が設置されるよう努力をおねがいします。また要望書にある、第二、第三の踏切についても、ぜひ関係機関と協議を始め対処して欲しいと思います。特に住友化学の南地の工場の間を桜島線が通っていることから、化学薬品をつんだ車がひんぱんに行き交っている事を思うと、かつてガソリンカー事件で多くの人命が失われた経験があるだけに、国際集客施設に直結する桜島線に対しては特段の安全対策が必要であることを指摘しておきます。次に、安治川口駅は橋上駅となっておりますが、駅の東側からこの駅への「歩行者や自転車などのアクセス」の整備はどのようになっているのか。この駅に通じる現在の歩道はとくに狭く、車道を通行したり、横断したりと、かなり危険な状況になっております。また、駅周辺の自転車駐輪場対策についても、どのように考えておられるのか、お聞かせねがいたい。
此花臨海土地区画整理事務所技術主管
 
安治川口駅は現在約二万五千人の乗降利用客がございまして、委員ご指摘のように乗降利用客の皆さんは、駅を利用するために前面道路であります市道川岸町線を横断されているのが現状でございます。この川岸町線につきましては、此花西部臨海地区土地区画整理事業により増して道路幅員を現在の11mから17mに拡幅し、歩道部分も現在2.0mの部分を2.5ないし4.0mに拡幅いたします。またこの道路拡幅に伴いまして、駅舎の橋上化工事を実施しているところでございます。先程からのご質問の中にもございましたように、地元からのご質問の中にもございましたように、地元から安全な横断の確保という強いご要望も出されておりますので、現在の平面横断歩道も残しながら、駅舎の橋上駅化工事にあわせて、橋上駅に接続する横断歩道橋を設置するための工事も合わせて行っておるところでございます。この横断歩道橋工事は道路拡幅工事と調整しながら進めておりまして、十二年度末完成の予定でございます。次に、自転車駐輪場の整備についてでございますが、現在、安治川口駅前の北側歩道に設置されている自転車駐輪場につきましては、安治川口駅の東西に約480台の自転車駐輪場を歩道の外側に設置するべく計画中でございます。これらの工事の完成によりまして、安治川口駅の歩道の通行動線は大きく改善されるものと考えておるところでございます。
  
桜島地区の道路設備について
大内議員
 
区画整理地区の整備だけにおわるのではなく、周辺を含めた道路整備を考えていかなければ、USJの周辺は大混雑におちいってしまいます。当初予測は八百万人といっていますが、初年度などはそれをはるかに大きく上回ることが考えられます。駐車場対策とあわせて、着実な周辺道路の整備を強く要望しておきます。さきほどUSJ東側の安治川口駅付近の交通問題についてお聞きしましたが、次にUSJ西側の桜島地域に着いてお聞きします。かねてより大阪市では、国際集客都市を目指して様々な施設整備を行っておりますが、その一環として対岸の港区側には、皆様ご存知のように海遊館をはじめとして、天保山ハーバービレッジ、サントリーミュージアム、天保山マーケットプレイスなどの集客施設が数多く集まっており、たいへんな賑わいがあります。来春、USJのオープンともなれば、港区と此花区を結ぶ渡船も歩行者の主要なルートの一つになってくるとおもわれます。聞くところによりますと、USJの周辺道路につきましては、楽しくてきれいな道路に整備されるようであります。そこで此花区側の船着場から、USJにつながる道路につきましても、開業にあわせて安全で楽しく分かりやすい道路にしてほしいと思いますが、どのように考えているのか、お聞かせいただきたい。
土木部道路建設課長
 
此花区側の渡船の発着場所よりUSJの外周道路まで約五百メートル、さらにここよりUSJの入り口まで一二00メートルあります。歩くにはやy長い距離ですが、近年の散策気運の高まりもあり、かなりの方が此花区側のUSJと港区側の施設との間を行き来されることが想定されます。そこで船着場よりUSJ外周道路までの間も委員のご指摘も踏まえ歩道舗装・歩道安全柵・道路照明灯のデザインに配慮して楽しく歩ける歩行者空間を確保してまいりたいとかんがえております。また、夏場の日差しにも配慮して植樹のスペースを可能な限り多く取り、日陰ができるようにしてまいります。交差点等可能な場所には腰を掛けることができる植樹枡なども設け休憩できるようにも配慮します。船着場とUSJの入り口を結ぶ経路の要所には船着場、JR桜島駅、USJ入り口などの方向や距離などもわかる歩行者案内標識を設置するとともに歩道舗装の模様を工夫するなどして初めての人でもまようことなく行き来できるようにしてまいります。平成十二年度の早い時期に整備内容を取りまとめ、USJのオープンする平成13年度には整備をすませます。