此花中学生と伝法幼稚園のユニークな交流

掲載日 2004年01月14日

 『園児ってかわいいな』

中学生が幼稚園で保育体験 ~交流をはじめた此花中と伝法幼稚園~

中学生が幼稚園を訪れ、交流を通して顔見知りになり、同じ地域で育つ子どもとしてのつながりを強めるきっかけにしようと、大阪市立此花中学校(大阪市此花 区、武林勇治校長)の三年生約一八〇人が十二月十・十一・十二の三日間、校区の同市立伝法幼稚園(此花区伝法、細川紀代子園長、二三二人)を訪れ、家庭科 の学習の一環として保育活動を体験した。

 この”幼・中連携”は昨年度、同じ大阪市立校園に勤務する教育として連帯感を深めようと先生同士の情報交換から始まった。し かし、同じ大阪市の教職員でありながらお互いのことをあまりにも知らなかったことが分かった。「中学校での生活指導の様々な課題の芽は幼稚園から始まって いる」と武林校長。そこで、細川園長と話し合い、先生だけではなく子どもや保護者同士の交流も計画、今年度は互いの運動会に子どもたちが参観した。武林校 長が幼稚園に出かけて、PTA成人教室で中学校教育をめぐる状況を保護者に説明。「入園式や参観などで一部の保護者のマナーの悪さが指摘されています。皆 さんが子どもたちにとって最初の先生です。中学校の指導にも問題は多く、互いにエリを正しましょう」と呼びかけた。そして、今回の中学生による保育体験の 話が持ち上がった。細川園長は「子どもは地域で育つのに、今、地域に年齢の異なる子どもたちの遊び集団がなくなりつつあります。中学生のお兄ちゃんお姉 ちゃんが幼稚園にきてくれてるなんて新鮮で素晴らしいことです」と歓迎。

 当日は、ちょっぴり緊張気味の中学生に対し、にこにことリラックスする園児が対面。早速、園庭でサッカーやかけっこ、たこあ げで遊び、園児たちの元気パワーに、中学生もたじたじ。しかし、すぐにうち解けて、園児と楽しく歌ったり楽しくおしゃべりしながらお昼ごはんを食べた。

 「あの子があんな生きいきとした表情をするのかと、中学生では突っ張りの生徒が優しいお兄ちゃんになって園児と手をつないで遊ぶ姿に感動しました」と引率した生活指導の片山信二教諭。

 伝法幼稚園は、歯の健康づくりに力を入れており、食事の後の歯磨きは大切な指導。この日は、園児の仕上げ磨きに中学生も挑 戦。「あー、パパやママや」という周りの園児のはやしたてに照れながらも、しっかりと歯を磨いてあげていた。家庭科の岡本弘美教諭は「お父さんお母さんに なったら、ほとんどがする幼稚園の仕上げ磨きが体験できて、自分も小さい頃こうだったかなと思い起こしていたようです。家庭科の体験学習としても大変よ かった」と語る。

 武林校長は「子どもらしい素直な笑顔の連続で、保育体験は生活指導面も全て当初に思った以上の成果がありました。来年度は、運動会の競技種目に互いの子どもたちが参加できるように、事前の準備と交流を充実させていきたい」と意欲的に話す。

教育タイムス(2003.12.21)






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