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高橋諄司委員長
開会に先立ち申し上げます。市会広報番組作成のため、本日の委員会の模様をテレビ大阪が撮影いたしますので、御了承願います。
開会 午後1時

ただいまから決算特別委員会を開会いたします。本日の記録署名者を北山委員にお願い致します。これより議事に入ります。付託案件を一括して議題とし、直ちに質疑を行います。大内委員にお願いいたします。大内委員。
大内啓治委員
 
それでは、きょう決算委員会の最後の日ということでございまして、そのトップバッターとして質問させていただきます。まず港湾局の方にお聞きしたいんですけども、我が国の経済社会条件が大きく変化している中にあって、また長期的に低迷している大阪の産業経済をかんがみますと、大阪市が長期的な展望を持った施策を進めることは、非常に重要であると考えております。 臨海部においては、咋年度テクノポート大阪計画の新たな展開ということで、臨海部開発の方針についての検討がなされたところであり、また、現在は運輸政策審議会10号答申の見直しも行われていると聞いております。大阪市の鉄道網の見直しに当たっては、臨海部の新たなまちづくりも見据え、将来への戦略を持って検討して頂きたいと考えているところでありますが、そこでまず、北港テクノポート線のルート上に位置する舞洲や夢洲について、将来のまちづくりをどのように考えているのか、港湾局にお伺いしたいと思います。
坊農港湾局企画振興部長期整備計画担当課長
 
お答えいたします。
 港湾部におきましては、平成17年度を目標とします現行の法定計画でございます大阪港港湾計画の改定時期が近づいておりまして、次の10年ないし15年後を目標年次といたします大阪港港湾計画の策定に向けまして、長期的な観点から、大阪港を中心とする臨海部の目指すべき方向を検討しております。その中で、舞洲や夢洲などを含みます臨海部の土地活用につきましても、現在策定作業が進められております総合計画の検討とも十分に連携しながら、生活、産業、レクリエーションなどのさまざまな面について、長期的な方向性を検討しているところでございます。舞洲につきましては、昨年12月に報告いたしましたテクノポート大阪計画の今後の進め方におきまして、洲の西側のスポーツレクリエーションゾーン、さらには東側の技術開発・研修教育・物流ゾーンのゾーニングや、方向性を基本といたしながら、より長期的な観点も含めまして、土地利用の内容を検討することといたしております。また、舞洲につきましては、高規格コンテナ埠頭やロジスティックスセンターなどからなる東側の流通系ゾーン、さらには西側のまちづくりゾーンといった大きなゾーニングについて、既存の夢洲まちづくり計画素案をベースとしながらも、将来的なまちづくりのあり方について、多面的に検討を行ってまいります。今後、臨海部の土地利用につきましては、総合計画の検討とも十分に連携しながら、望ましい姿を導き出したいと考えてございます。以上でございます。
  
大内啓治委員
 
舞洲、夢洲の開発というのは、これは大阪の未来に大きな可能性を与えてくれるものと、私も確信いたしております。今お聞きしましたこの臨海部の開発にとりまして、また、臨海部のまちづくり、夢洲も素案をベースとしながらということですので、基本的には変わらないと思うんですけども、そういうまちづくりを進めていく上で、臨海部と都心部を結ぶ鉄軌道、これは不可欠であると私は思うわけです。そこで、本市の鉄道網計画について、現在見直しが行われている運輸政策審議会10号答申の、今後のスケジュールはどのような状況になっているのか。また、検討に際しての基本的な考え方はどのようなものかということについて、ちょっと計画調整局の方からお答え願えますでしょうか。よろしくお願いします。
入江計画調整局計画部交通空港政策課長
 
まず、見直しのスケジュールに関してでございますが、平成元年に策定されました運輸政策審議会答申第10号は、平成17年が目標年次となっており、見直しが必要となってきてございます。運輸政策審議会につきましては、国の省庁の再編に伴いまして、交通政策審議会に統合されたところでございます。また、今回の近畿圏における答申は、近畿地方交通審議会でなされることになっております。現在、答申案につきまして近畿運輸局が中心となり検討を進めておられ、関係自治体などからの意見や考え方を参考にして、平成16年の秋から冬にかけて答申が出される予定となっております。
 また、次に現在のところの本市の基本的な考え方でございますが、大阪市を活力ある、また魅力ある都市として発展させていくため、新しいまちづくりを進めるという観点から、これまでの既存路線の混雑緩和や、通勤・通学需要に対応するといった、需要追随型の鉄道整備という考え方に加えまして適切な交通計画がより望ましい土地利用を誘導していこうということより、需要喚起型の鉄道路線も考えていく必要があるのではないかと考えているところでございます。また、今後の大阪市の望ましい都市構造の形成、都市機能の充実といった都市戦略的な観点から、南北方面の都市軸を充実させるとともに、東西方向の都市軸を充実、強化するための鉄道ネットワークなども、バランスある都市の発展のためには、必要ではないかと考えているところでございます。さらには、近年の地球環境問題や、バリアフリーへの対応、シームレス化などによる利便性の向上など、新しいまちづくりのニーズにも対応していく必要があると考えております。いずれにいたしましても、今回見直そうとしている鉄道路線網は、将来にわたる経済・社会情勢を考慮し、豊かな市民生活や円滑な都市活動を支える都市基盤となるものでございまして、鉄道導入空間確保の可能性とか、整備の効果、または事業の採算性といったことなども視野に入れ、関係機関と慎重に調整を図っていきたいと考えております。以上でございます。
 
大内啓治委員
 
今、基本的な考え方ということで、1つは需要喚起型ということも視野に入れるということと、それから、都市戦略的な観点から、バランスのある都市の発展という観点からいって東西方向の都市軸が重要であると、こういうものを基本ベースとしているという答弁でございましたけども、これにつきましては私も全く同感であります。
 そして、今、近畿運輸局ですか、ここが中心となって、近畿運輸局ではもう来年の秋から冬にかけて答申が出されるということで、関係自治体にいろいろ聞かれているということですので、私は大阪市としてもしっかりとした考え方を持って、このヒアリングに臨んでほしいとこのように思います。
 この臨海部は新都心として位置づけられておるわけですから、都心と新都心を特に鉄軌道で結ぶということが、非常に重要なことであると思っております。
 それで、この際、ちょっと私の方からもお願いでございますけども、今、東西といいますとJRが西九条から桜島駅までいっておりますけども、これは桜島からは言うまでもございません。まだ臨海部までの接続がございませんので、これは都市軸としては弱いと。それから、オリンピックのときに北港テクノポート線が、此花区の新櫻島駅というんでしょうか、そこまで延ばしてきて、JRの桜島と連結するという案が出ておりましたけれども、これは東西軸が直接連結されていないために、乗り換えがどうしても必要となってきます。そうすると需要量がそれほど見込めないんじゃないかなと思いますので、その案は今、白紙になっているんですかね。これはもうオリンピックのときに見た、私も地図でみましたけども、多分、今は白紙だと思うんですけども。そういう手先のことよりも、大阪市の50年、100年先を見据えたときにやはりこのテクノポート線をさらに西九条を挟んで中之島新線と連結すると。そういたしますと、天満から、それからこの中之島、淀屋橋ですね、それから国際会議場、それから中央市場を通って西九条を通って、USJを通って、舞洲、夢洲、そしてコスモスクエアーと。そして、それが地下鉄の中央線と連結されるということで、これは大阪市の将来を考えても、非常に私は魅力的な路線であると、このように思います。中之島、これが阪神の西大阪延伸線も完成しますと、神戸と奈良が直接結ばれる。それから、この路線が、こういうテクノポート線がさらに中之島新線と連結されますと、京都と、それから大阪市の臨海部が結ばれるだけじゃなくして、神戸ともまたそこで連結されるということで、今後、京都、それから大阪、神戸、奈良、こういうところがさらに有機的に結びついていくことが近畿圏の発展にとって私は不可欠であると思いますので、ひとつそういう長い将来を見越して、今後の鉄道網の整備に当っての基本的な計画となる運輸政策審議会に、ちょっと腹を決めてというんでしょうか、臨んでほしいなということを強く要望しておきたいと思います。

○市営交通100周年記念事業における市民・利用者の意見や要望の内容について

 次に、交通局にちょっとお伺いいたします。まず、ことし私も市営交通の100周年の記念事業、9月12日だったでしょうか、そこの中央公会堂でのあれに参加させていただいたんですけれども、この100周年を迎えて、さまざまな記念事業を実施し、多くの市民・利用者の皆様に参加していただいて、市営交通への応援の言葉や、御意見・御要望をいただいて、大変好評であったと聞いておりますけども、どういった御意見・御要望があったのか、ちょっと簡潔に御報告お願いいたします。
岡島交通局総務部記念事業担当課長
 お答えいたします。
 
大阪市営交通は明治36年、公営としましては日本最初の路面電車を、花園橋から築港桟橋まで走らせたことに始まります。その100年の節目に当たります9月12日には、大阪市中央公会堂で記念式典、シンポジゥムを実施し、約1,100名の参加がございました。
 また、その折には市会の多くの皆様方に御臨席を賜りましてまことにあろがとうございます。この場をおかりいたしましてお礼申し上げます。
 記念イベントといたしましては、市内小学校からの申し込みを受けまして、駅のさまざまな業務を体験する総合学習ということで、「こども1日駅長」を実施しました。参加の12校592名の小学生からは、「切符の買い方やお忘れ物のコンピューターなどの仕組みが見られて勉強になった」等の作文が駅に届きました。担当の先生からは、「駅での仕事を駅員さんに親切に教えていただいた。朝、眠そうにしていた子供が帰りには目を輝かせ、有意義な課外授業でした」等のお礼の手紙をいただきました。
 また、小中学生と保護者同伴で検車場等を見学してもらう「こども探検隊」には605名の参加があり、「大きな車両をクレーンでつるしているところがすごかった」、「マイクを使った車掌体験が面白かった」、「家族で楽しい一日を過ごせた」とか、「市民の交通手段として、未来に期待します」とか、「来るときは環状線でしたが、帰りは地下鉄で帰ります」とか、「お金を払ってももう一度見に来たい」等の内容のアンケート、お礼や励ましの手紙が検車場等にありました。
 また、大阪ドームで8月実施の100周年記念フェスティバルでは、2万7,309名の入場があり、会場でのアンケート「こんな市営交通になってほしい」には、5,421名の回答があり、その内容をまとめますと、子供・高齢者・障害者が安心して乗れる市営交通にしてほしい、見た目が美しい地下鉄。市バスをつくってほしい、どこまでも地下鉄で行けるようにしてほしい、料金を安くしてほしい、乗りかえを便利にしてほしいなどとなります。これを市民・利用者にも寄せられた声がわかるようにと、イラストにしまして、現在地下鉄10駅に掲示しております。そのほか、イベント列車ファッションショーなどもありました。
 このように100周年記念イベントには、多くの市民・利用者の皆様の参加をいただき、その中でいただきましたさまざまな意見・要望等を、できるだけ今後の事業の中に反映させてまいりたい、このように考えております。
 
大内啓治委員
 
この100周年記念事業で、本当にいかに市民の交通局に対する期待が大きいかというのがわかったように思うんです。この5,421名の回答を、2万7,309名が大阪ドームに入ったと、10日間の開催ですね。その5,421名の回答ということなんですけど、例えば大阪市の計画調整局がやりましたこれからの大阪についてのアンケート、これは大阪市民全体130万世帯に全員に配布したんです。ところがアンケートが返ってきた数は、130万世帯に協力してくださいよと配って6,507しか返ってきてないんですね。こちらの場合は5,421名が回答してくれた。この回答を見ますと、これは今後の交通局の経営改善の基本がここにあるなと思いますので、ひとつこの声をよく聞いて、今後の経営改善に生かしてほしいとこのように思います。そこでひとつ私、ここで見た目が美しい地下鉄・市バスをつくってほしいという要望がございます。私、せっかく大阪市にユニバーサル・スタジオ・ジャパンがございますので、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ行かないと、ユニバーサルに触れることができないというのが、今の実情であると思うんです。それで、私、交通局の市バスとか地下鉄に、ひとつおもしろいユニバーサルのキャラクターのバスとか地下鉄をつくったらどうかなとこのように思うんです。私もきょう、このスヌーピーのネクタイで来ましたけれども、地元ではよくやってるんです。もう私はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの宣伝マンかなと言われるぐらいなんですけれども、ひとつぜひちょっとこれ港湾局、検討してほしいと思うんですけど、どうですか。
森重港湾局管理部団体監理調整担当課長
 お答えいたします。
 
委員御指摘のように、JRや全日空などのスポンサー企業は、販売促進活動のためにウッドペッカーなどUSJのキャラクターを取り入れた車両や飛行機を運航いたしておりまして、これは大変好評を得ております。また、市内を走り多くの市民の方々や市民のビジターに見ていただける地下鉄とか、市バスなどの交通機関は、交通媒体としても効果も非常に大きく、USJのビジター対策にも有効でございまして、集客への期待が高まるものと考えてございます。費用等の課題がございますが、交通局とも協議いたしまして、USJに対して検討するよう働きかけてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。