平成29年の新年にあたって。

新年を迎えて、大阪市議会は2月から新議会がスタートします。まず、昨年末に合意に至った議員定数現行86名から3名減の83名とする大阪市会定数条例案を提出し、全会一致で可決することになります。横浜市は人口約370万人に対して議員定数は86名ですので、大阪市は人口270万人ですから維新が主張する議員定数69名(身を切る改革)というのは極端な提案ではありません。議会としての役割は十分に担えると思います。維新が3減案で妥協したのは、今回の削減で各行政区の議員数が人口比例に基づくようになること、次に最低限ではありますが議員定数削減で全会派が一致した事にあります。まずはこれを第一歩として、引き続きあるべき定数の実現に努力してまいります。関淳一元市長が最初に課題として掲げ、約10年間議論してきた市営地下鉄の民営化問題、いよいよ決着の時がやってきます。都構想バージョンアップの為の法定協議会設置の条例案も議論されることになります。また4月までには副首都構想の青写真も示される予定です。夏には都構想の対案で、公明党が主導する総合区の具体案が確定します。自民党も都構想の対案として、独自の総合区案を出してくると思いますが(是非議論するためにも具体案を出していただきたい)議論できることを楽しみにしております。特別区問題についても住民投票で一度否決されたから二度と議論しないという頑なな姿勢ではなく、大阪の都市制度について積極的な議論がかわされることを望んでおります。来年秋にはバージョンアップした新たな都構想が住民投票にはかられることとなります。大阪でのIR(統合型リゾート)につては法律もできたことから、調査予算についても議会として前向きに取り組んでいただきますよう願っております。万博については安倍政権の全面的なバックアップのもと、誘致実現に全力を尽くしていきたいと思います。今年も吉村市長とともに待機児童の解消や教育費無償化など『大阪を前に進める』ため全力で頑張ってまいります。

 

 

 

小沢一郎はなぜ共産党と組めるのか?の考察(2)。

小沢一郎は共産党の穀田恵二衆議院議員、民進党の松野頼久衆議院議員と一緒に12月京都駅前で街頭演説を行っていました。ユーチューブで見ました。小沢一郎は演説の中で、なぜ安倍政権を倒さなければならいのか、について語っていました。それは「安倍政権の政治に対する考え方、政治の根本が間違っているからだ」として、「市場原理、自由競争を最優先している。無制限に認めたら弱肉強食で強い者だけが生き残る社会となってしまう。大企業は儲けるが、一方国民所得は減り続けている。格差は拡大しており、安倍さんの主張は真っ赤な嘘だ」と断言する。さらに続けて「国民の生活を考えないで何が政治なんだ。安倍さんは政治の根本が分かっていない」との主張でした。言うまでもなく、国民のことを考えない政治(民主党政権時の政治がそうでした)は与野党問わず許されるものではありません。小沢一郎はかって自民党の幹部として活躍し、将来の総理候補と目されていました。また、民主党政権の時も幹事長を務めるなど自由主義・資本主義経済に対する造詣は深いはずであります。このような演説を聞いていると何か違和感を感じるとともに、民主党政権を崩壊させた安倍さんに対する恨み節としか聞こえませんでした。今まで水と油の関係であった革命政党共産党と手を握ってでも、安倍政権を倒し再び政権の座につこうということだと思います。今までの主義主張を捨ててまでも、ある意味彼にとっては過去の己を捨てて、人生をかけた情念を持って、共産党との共闘に賭けていると思いました。「国民の為の政治」という美名のもとに、革命政党共産党と一緒になってまでも政権の座につこうとする異常な執念。まさに彼が中国で語った野戦軍司令官です。選挙に勝つことに対しては、これ以上ないと思うほどの異常な執念を持っています。もともと選挙に関しては類稀な才能を発揮してきました。共産党は小沢一郎の安倍政権に対する恨みを巧みに利用していると思うのですが、共産党の中に飛び込む小沢一郎の情念は並々ならぬものがあります。演説の中で「選挙に勝たなければ全く意味がない」「野党共闘で大勝できる」と檄を飛ばしていました。甘く見て、油断をすると大変な事になると思います。次の衆議院議員選挙は、まさに国の興廃がかかっていると思います。それにしても共産党と組む自民党の地方議員がいますが許されませんよね。